転職活動における最初の選考として必ず行われるのが書類選考です。基本的に即戦力を求められるため、これまで積んできた経験、スキルが重要視されるでしょう。企業側はどういった観点で見ているのか、通過率を上げるためにはどうすれば良いのかを紐解いていきます。
■書類選考の基準とは?
書類選考では、応募者が多い人気求人であれば、より厳選して応募要件を満たしているかを見極めます。一方で採用人数が多い場合は、少しでも応募要件を満たしていれば面接に進めることもあります。どちらにせよ、募集要項に記載されている応募の必須要件の項目を多く満たしていれば通過する可能性は高まります。そして、その情報が応募書類にわかりやすく記載されているかがポイントです。
ここからは、採用担当者が応募書類で意識しているポイントを解説していきます。
・必須要件を満たしているか
具体的な職歴を見る前に、業務経験と社会経験のバランスを見ます。その後、具体的な業務をどれくらいの期間経験しているのかなど、専門スキルや携わった業務の詳細を確認しています。
・志望動機や自己PR
何が強みで、何が得意なのか、自己PRも採用担当者が注目するポイントです。仕事へのスタンスや自身の強みを応募職種に活かせるか、入社後にも活躍することができるかという観点でチェックしています。
・定着性があるか
入社後、長く働いてくれるのか、転職回数や在籍期間、転職理由などから判断します。転職回数が多くても、直近の在籍期間が長かったり、転職理由に納得感があれば書類選考に通過する可能性があるでしょう。
■書類選考で見送られる理由とは?
書類選考で見送られる理由にはいくつかのパターンがあります。
・スキル不足
応募書類から応募要件を満たしていないと判断された場合はお見送りになることがあります。
・定着性への不安
在籍期間が短い場合や、転職回数が多い場合は、お見送りになるケースがあります。在籍期間が短い場合は、その理由を記載すること、転職回数が多い場合は、転職理由に一貫性を持たせることがポイントです。
・希望年収が合わない
企業が提示できる年収と希望年収が見合わない場合、お見送りになるケースがあります。業界や職種などの年収相場から大きくかけ離れていないか確認しましょう。
■書類選考を通過するポイント
ここからは、どうしたら書類選考の通過率を上げることができるのかを解説していきます。
・求人の選び方
書類通過率を上げるためには、まず大前提として必須条件を満たしているかどうかが重要です。仮に希望する求人が経験者募集だとして、自身の経験が足りない場合は、似通った経験を経験していたり、自身で学びを深めている場合は可能性が広がります。
・応募書類の書き方
採用担当者は日々、大量の応募書類に目を通さなければいけません。そのため、1分程で面接したいと思わせるような、読みやすく、自身の経験や強みをしっかりと伝わるように意識して記入する必要があります。
本稿では、書類選考の際に注意するポイントを解説しました。書類選考は面接に進むために欠かせないステップです。企業が求めるスキルや経験を理解した上で、マッチすることが伝わる応募書類を作成しましょう。
■書類作成の便利なツール
事前に整理されたフォーマットを利用して書類を作成するのがおすすめです。
テンプレート一覧