採用活動において面接は、ほぼ必ず行われる選考方法です。書類選考ではわからない応募者の個性やコミュニケーション能力を判断し、募集している業務に適しているかが見極められます。
採用の際にどのような面接を行うかは企業によって様々ですが、主なものとして個人面接・集団面接・オンライン面接・電話面接・AI面接などがあります。
個人面接は、応募者1名に対して面接官が1人、または複数で面接を行います。個人面接はほとんどの企業で導入している一般的な面接です。特徴としては、1人の応募者に対してじっくりと時間をかけて面接を行うことができるため、人柄やコミュニケーション能力、志向性などを深く掘り下げて聞くことができます。
集団面接は、複数の応募者が同時に面接を受ける面接形式で、特に新卒採用などにおいて初期段階の比較的応募者が多い場合に行われます。採用担当者からの質問に1名ずつ回答していくため、応募者同士の互いアピールや自己PRの能力が試されます。
集団面接では、グループディスカッションやディベート、グループワーク、プレゼンテーションなどが行われることがあります。コミュニケーションやチームワーク力を発揮できるかを評価することができます。
オンライン面接は、ビデオ通話やチャットツールなどを使って面接を行います。コロナ禍によりオンライン面接を取り入れる企業が増えましたが、時間や場所の制約を受けずに、より多くの応募者と面接できることが魅力です。
電話面接は、電話を使って応募者から話を聞く面接方法です。会話のみとなるため、口頭によるコミュニケーションが中心ですが、簡単にスケジュール調整することができることがメリットです。一方、オンライン面接が普及してからはあまり行われなくなりました。
AI面接とは、AIが面接官を担う採用方法で、最近注目され始めています。採用担当者ではなく、AIによる質問ややりとりを通じて、応募者の発言や表情・行動などを分析して、応募者の特性やスキルを評価できます。AI面接のメリットは、採用担当者の負担が減り、業務の効率化につながる点や、採用基準を統一できる点です。その一方で、一定のデータに基づき応募者を判断しているため、人が行うような様々な情報を加味して面接を行うことができません。全てをAI面接に頼るのではなく、最終面接は人が行うなどうまく使い分けることが大切です。
このように近年は面接の種類や手法が多岐に渡るため、企業側は自社とマッチする人材を確保するために適切な面接方法を選択する必要があります。応募者側も面接の種類によって適切な対策が必要となります。